今週の芸当


ちょっと、最近あまりの忙しさにこちらのブログの更新はできませんでした。で、まだ忙しくて、今日もブログ書いている場合ではないのですが・・・・・・あまりにアホな新聞社を見かけたので、ちょっとだけ。


今、中国では広東省佛山の本田自動車工場(部品工場)のストに代表されるように、各地の外資系企業で、賃上げなどを求める中国人労働者のストライキが多発しています。

時間がないながらも、ネット上で配信される日本語ニュースでいろいろ見ているのですが・・・・・・まあ、たいていの記事が「安い使い捨て労働力がなにつけあがってんだーーー!!」という本音が聞こえてきそうな、実にいやらしいものが多いですね。

しかし、もうそのレベルでさえない、何周遅れかわからないようなことを言っている新聞社がありました。


「中国工場スト拡大 台湾系工場で警官隊と衝突」(by産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100608-00000650-san-int

内容としては、江蘇省の台湾系工場で起きたストおよび各地のストの様子を伝えています。
yahooニュースなので、何日かすると見れなくなるかもしれませんが、重要なのは、スト多発の背景を解説したこの一文。

中国では年内にも、「同一労働、同一賃金」といった計画経済時代への逆戻りのような賃金体系を経営側に求める「賃金法」が成立するとの見通しもある。


・・・・・・・・・・・・ええと、もはや何とコメントしていいかわかりませんが・・・・・・・・・・・・
「同一労働 同一賃金」という日本であっても労働者が要求していい基本的な権利が、産経的には「計画経済時代に逆戻り」と言うべきものらしいです・・・・・・うわっ、びっくりした!!


いやぁ、こんな一目で、アホだここにアホがいるぞー、ということがわかるような記事は、見ればアホとすぐにわかるので長々と批判文章を書く手間が省けて助かりました。
どうもただでさえ「中国」「中国政府」「スト」といったような産経新聞の脳内ホルモンを刺激しそうな内容な上に、「台湾」という言葉まで入っていて、思わず記者の何かがはじけてしまったのかもしれません。
それにしても、こんな文章を新聞社の名前を関してネット上に発表して恥ずかしくないのかしら・・・・・・と言ってもいまさら産経にそれを言ってもね。