12月2日〜4日


12月2日 本日の当たり料理

住んでいるところの近くに学生街があり、安い大衆食堂も数多くある。しかも湖南料理店、北京料理店、雲南料理店、西安料理店などなど各地方の料理店がそろっている。そこでの食事の記録。(私の中国での携帯には撮影機能がなく、わざわざ大衆食堂でデジカメを出すのもあれなので写真で紹介できないのが不便だが)

西紅柿鶏蛋麺。
北京料理店にて10元。

冷たい麺の上に炒めたトマトと卵をかけた料理。汁はないが、味付けされたトマトと卵が麺とよくあっている*1食べやすく気軽に野菜を補給できる一品。


12月3日 マイブーム

 私の住む町にはよく道端にDVDを売る露天があるのだが。テレビドラマや映画のDVDで何話収録だろうが一枚10元(交渉しだいで下がります)。
 どこの露天もだいたい品揃えは似たようなものなのだが、よく探していると時々思わぬ掘り出しものを見つけられる。なので最近の私は新しい露天を見つけるたびに立ち寄って店主の前でがさがさ商品を漁っていくのだが・・・・・・私が女性だからか店主はまず9割方の確立で韓ドラやら中国産のカジュアル恋愛ものを進めてくる・・・でもごめんよ老板(店主)、私は革命ドラマや抗日ドラマのコーナーを漁りたいんだよ。店主の目の前で一心不乱にそっち系のDVDを漁るのは我ながら痛々しいんだけどさ。
 で、この日も思わぬ掘り出しものを発見。それは50年代から80年代に作られた革命映画14本を2枚のDVDに詰め込んだ代物。計1900分も詰まっていて10元だ。しかも微妙に有名なのは有名だけど、超有名というわけではないのばかり収録している。
 さすがの私も90年代以前に作られた其の手の映画はいかにもな感じが強すぎていまさらわざわざ買う気がなかったのだが、こんなにまとめて入っているなら、とつい買ってしまった。しかも嬉しいことに中国語字幕*2がついている。90年代以前のドラマや映画は字幕がついていなくてリスニング能力のない私はますます手が出しにくいのだが、DVD化にあったてわざわざ字幕をつけたらしい。ってこんな手間かけて誰がいまさらこんなの買うんだよ私は買ったけど。
 でもソレを店主の所に持っていく時は、中学生が始めてBL本を本屋のカウンターに持って行く時の気分にも似た恥ずかしさやら痛々しさでいっぱいでした。・・店主さん、私の手にある革命DVD見て周りの客と何をおもしろそうに話していたの?


12月4日 「それはよろしゅうございました」

 大学で日本語を学んでいる若い中国人の女の子達に日本語を教えている(教えているってほどでもないが)。そんで私は彼女たちから中国語を習っている。外国人に日本語を教えるのは、日本語の構造や特徴について改めて気付かされることが多くてなかなか楽しい。
 彼女らの教科書の日本語は、何と言うか、あまりに「正しい日本語」すぎて読んでいて思わず笑いたくなる。しかし、彼女らも私の中国語の教科書を見て笑っているので、語学の教科書というのはどれもネイティブから見れば、おもしろいくらい「正しい国語」なのだろう。

 私の中国語の発音、合っていますか?
「あなたの中国語の発音はこの広東人の○○さんの発音よりすばらしい」
 彼女らの中で一番日本語がうまい子が
「私の日本語の発音、合っていますか」
 あなたの日本語の発音は私よりもすばらしい。
「「に」の発音ができないのですが」
 ……そういや、私もどうやって発音しているんだ?
「昨日、学校で『それはよろしゅうございました』という日本語を習いました」
 ・・・すいません、私もそんな言葉使ったことないです。

*1:確か私がこの日食べたのには汁がなかったが、別の北京料理店のにはあった。それは名前がちょっと違っていたようだが、汁があるのが本来のものなのだろうか?

*2:映画やドラマの台詞は普通ごと呼ばれる北京官話だが、中国語は同じ言葉でも各地方ごとに発音が大幅に違い普通語で話されると理解できない視聴者もいる。そのため全国放送では字幕がついたりする